日本語化の方法
日本語版が存在しないFootball Manager 2009以降の日本語化の方法。
以下、Windows版について説明します。
必要なもの
- LTCファイル
- ゲーム内で表示に使われるほぼすべての文字列が格納されています。
各言語版がありますが、いずれも英語との対訳で構成されています。
日本語の場合のファイル名はjapanese.ltcです。
このサイトでダウンロードできます。
FM2012以降はjapanese.ltcが使えなくなりました。english (us).ltcで代用していますので、読み替えてください。
- マッチイベントファイル
- 試合中に表示される実況と試合レポートの文字列です。
基本的には多言語を同時にサポートしますが、製品オリジナルのファイルは日本語環境で編集すると化けてしまう文字を
含んでいるので、このサイトでダウンロードできるファイルは日本語と英語のみをサポートします。
ファイル名はevents.cfgです。
- 日本語フォント
- 日本語を表示するためのフォントをFootball Managerのプログラムが参照するフォルダに置いてあげる必要があります。
これはWindowsが標準で持っているか、ない場合はマイクロソフトのサイトからダウンロードします。
以上の三点セットがあれば日本語化できます。
LNC、エディットデータ、ヘルプなど「おまけ」ファイルは日本語化に必須ではありません。
これらについてはこのページの文末で説明します。
Football Managerのフォルダ構成
次に、Football Managerがどこのフォルダにインストールされているのか、わかっておく必要があります。
デスクトップにあるFMのショートカットアイコンを右クリックしてプロパティを表示してください。
[リンク先]に
-
C:\Program Files\Sports Interactive\Football Manager 2010\fm.exe
などと書いてあるはずです。
この場合、C:\Program Files\Sports Interactive\Football Manager 2010 がインストールフォルダ、fm.exe がFMのプログラム本体です。
(Steam経由でインストールした場合はこの方法は使えません。Steamクライアントのインストール先を確認してください)
インストールフォルダはインストール時にユーザーが指定できますが、何も指定しないと、
-
C:\Program Files\Sports Interactive\Football Manager XXXX (XXXXは年号を表す数字)
になります。
Steam経由でインストールした場合、インストールフォルダは
-
C:\Program Files\Steam\steamapps\common\football manager XXXX
となります。
これはSteamクライアントをどこにインストールしたかによって変わる可能性があります。
以降の説明では、特に断りなく「インストールフォルダ」と書きます。
また、「インストールフォルダ\data」はインストールフォルダの下のdataフォルダを意味します。
ご自分の環境でインストールフォルダがどこを指すのか、十分に把握してください。
なお、「マイ ドキュメント」の下にもSports Interactive\Football Manager XXXXというフォルダがあります。
ここはセーブしたゲーム、戦術、フィルタ設定、トレーニングスケジュールなど、ユーザー固有のカスタムデータを格納するフォルダです。
このフォルダを見てインストールフォルダと勘違いしてしまう人を、ときたま見かけます。くれぐれも間違えないように注意してください。
さらにややこしいですが、
-
(Windows XP)
C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Sports Interactive\Football Manager XXXX
-
(Windows Vista以降)
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Sports Interactive\Football Manager XXXX
というフォルダもあります。
ここにはFMのプログラムが内部で使うファイルなどが置いてあります。
実は、このフォルダの下には消去しなければならないファイルがあります。覚えておいてください。
ところで、FMは発売後にアップデートパッチがリリースされる場合があります。
これはバグ修正のほか、最新の移籍状況を反映したものでもあります。
パッチを適用すると、インストールフォルダ\data\updates の下に、パッチバージョンごとにフォルダが作られます。
マッチイベントファイルは、パッチ適用後は インストールフォルダ\data\updates の下の所定のフォルダに置く必要があります。
ここではパッチなしの初回バージョンの説明だけにとどめますが、パッチを適用するとこういうフォルダができることは覚えておいてください。
Macの場合のインストールフォルダ
Steam版のインストールフォルダは、
-
/Library/Application Support/Steam/SteamApps/Common/football manager 2011/
という情報をいただいています。(2010.11.15追記)
手順(1) 日本語フォントの準備
メイリオフォントを使うのがポピュラーのようです。
メイリオフォントはVista、7には標準でインストールされています。
XPの場合は、ここからダウンロードしてインストールします。
インストールされたフォントファイルは C:\Windows\Fonts の下にあります。
手順(2) 日本語フォントの配置
まず、インストールフォルダ\data の下に fonts という名前のフォルダを作ります。
次に、C:\Windows\Fonts にある「メイリオ」と「メイリオボールド」を、インストールフォルダ\data\fonts にコピーします。
(※)OSによっては「メイリオ」しか見えませんが、これをコピーするとレギュラーとボールドの両方がコピーされます。
コピーしたフォントファイルの名前を以下のように変更します。
-
meiryo.ttc → vera.ttf
meiryob.ttc → verabd.ttf
もう一度、C:\Windows\Fonts から「メイリオ」を インストールフォルダ\data\fonts にコピーします。
コピーしたフォントファイルの名前を以下のように変更します。fm と scoreboard の間にスペースがあるので注意。
-
meiryo.ttc → fm scoreboard.ttf
ファイル名を変更する前に、必ずエクスプローラーの表示設定で拡張子を表示してください。
([ツール]→[フォルダオプション]→[表示]タブ→[登録されている拡張子は表示しない]のチェックを外す)
手順(3) LTCファイルの配置
このサイトからダウンロードした japanese.ltc を、インストールフォルダ\data\languages にコピーします。
手順(4) マッチイベントファイルの配置
このサイトからダウンロードした events.cfg を、インストールフォルダ\data\events にコピーします。
このとき、オリジナルの events.cfg は上書きされるので、必要ならコピー前にオリジナルのバックアップを取ってください。
また、「フォルダ構成」の項で説明したとおり、これはパッチなしの場合の配置で、パッチ適用後は別のフォルダに置く必要があります。
詳細はダウンロードページで説明してありますので、お読みください。
手順(5) キャッシュファイルの消去(初めて日本語化するときは不要)
FMは表示を高速化するためにキャッシュファイルというものを生成します。
これは以下のフォルダに作られます。
このフォルダはエクスプローラーが初期設定のままだと表示されません。
[ツール]→[フォルダオプション]→[表示]タブ→隠しファイル、隠しフォルダを表示するを選択してください。
-
(Windows XP)
C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Sports Interactive\Football Manager XXXX\cache
-
(Windows Vista以降)
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Sports Interactive\Football Manager XXXX\cache
FM起動中に言語を一度でも日本語にすると、上記フォルダの下に japanese というフォルダができます。
japanese にある、以下のキャッシュファイルを消去します。
-
fmXXXX.skc (XXXXはFMのバージョンと同じ)
matchevents.mec
japanese.ltc や events.cfg を更新などで入れ替えた場合は、キャッシュファイルを必ず消去してください。
以上で日本語化は完了です。FMを起動したら、言語を日本語にして表示を確認してください。
おまけファイルについて
FMの日本語表示用文字列は、LTCファイルとマッチイベントファイルだけに収められているわけではありません。
データベースには国名、大会名などの日本語表記情報が入っています。
これはFM2008まで公式な日本語版が存在していたための名残です。
残念ながら誤記や誤訳が多い上に、2009以降で追加されたものは英語表記しかありません。
これらを正すためにLNCファイルとエディットデータを「おまけ」としてこのサイトで提供しています。
日本語ヘルプファイルは公式日本語版のころから存在していませんでした。
Resource Archiverがツールとして提供されるようになったので、これを利用して独自に作成しています。
(2011.12.12更新)