Championship Manager 01/02 (CM01/02) 日本語ローカライズ裏話 (その4)

得点シーンを、考えた末に

GOOOOOOOAL!!!
[チーム名]、得点!!!


としたのは自分の独断だが、これでいいのかどうか最後まで考えた。
盛り上げすぎるのもバカみたいだし、あっさりしすぎると拍子抜けするし。ユーザの努力がこのシーンに凝縮されていることを考えると、簡単に結論が出せなかった。
最終的にはテスターの人たちから異論が出なかったことをもってこれで良しとしたが、もっといい表現がなかったのか、正直今でも考えることがある。


英語のマッチイベントには、

[選手名] plays a [数値] yard pass

のような、長さの単位にヤードを使った表現が頻繁に出てくる。日本でヤードが一般的とは考えていなかったので、このままヤードで表現して伝わるのか不安だった。悩んだが、結局すべてメートル表記に切り替えることにした。理由は、1ヤード = 0.91メートルなので、そう大きく違わないだろうという判断と、他のヨーロッパ言語でも同様にメートル表記に切り替えていたため。

また、first timeがダイレクトプレイ、row Zが観客席(スタンド)、nutmegが足の間を抜くことを意味するとは、恥ずかしながらこの作業を引き受けるまで知らなかった。

あと「鮮やかなヒールリフトを見せつけた」なんて今見れば明らかな誤訳があるが、言い訳させてもらうとこの訳をつけたのは自分ではない。しかし仕事を引き継いだ時点でミスを見逃した自分に責任がある。


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