Championship Manager 01/02 (CM01/02) 日本語ローカライズ裏話 (その5)

本来CM3は日本語を扱えないので、できあがったマッチイベントファイルは特殊な形式に変換する必要があった。
例えば、

<p1>、ドリブルで前進



<p1>#3001##30c9##30ea##30d6##30eb##3067##524d##9032#

のようになる。

#に挟まれた部分がそれぞれの文字に対応したUnicodeになっている。こうして日本語をASCII文字の列として読み込んでおき、表示の時にコードに変換することで、CM3での日本語表示を可能にしている。
変換はイギリスから提供されたツールを使うのだが、これがことのほか使いづらかったのでperlで自作した。


CM4以降は内部処理がUnicodeに対応したため、マッチイベントファイルの実体はUnicodeテキストファイルそのものである。


結局マッチイベントの翻訳は1週間で完了し、あとはテスターの評価を通して調整していくことになる。
最終的にはこのデータはFM2008まで引き継がれている(FM2009以降は日本語版はない)。
2D表示の実現でマッチイベントの重要性が下がったとはいえ、これはかなり嬉しかった。

しかし、CM4以降でたとえば以下のような改悪があった。だれがこんなことをしたのかと当時は怒りに身が震えたものだ。

こうした誤りもまた最後まで引き継がれてしまったのは残念。


さあ、今度こそ自分の仕事は終わり! と思ったら、さらなる難題が…。


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